MATCH REVIEW 2021-2022 SEASON #06
2021.7.11 sun フウガドールすみだ vs エスポラーダ北海道
写真と共に振り返るマッチレビュー。第6節、エスポラーダ北海道戦を振り返る。
会場:北ガスアリーナ札幌46(472人)
スコア:1-1(0-0 1-1)
得点:栗本博生(31分58秒)
メンバー:諸江 岡村 宮崎 田口 畠山 栗本 渡井 鬼塚 石黒 北村 岸 中田
前節、ホームで立川・府中アスレティックFCに勝利したフウガは中断期間前の残り2試合の戦いの場をアウェイの地に移して挑む。
その最初の戦いの地は北海道。
エスポラーダ北海道との一戦に勝利し、3度目の正直で今シーズン初の連勝を達成したいフウガの戦いが始まった。
フウガのスターティング5はGK石黒にFP諸江、岡村、田口、北村。
前節、MVPの活躍だったGK岸に代わって先発に返り咲いた石黒がゴールを守る。
立ち上がりから北海道の室田や水上といった得点力のある選手を諸江と北村でケアし、ディフェンスからゲームを作っていくものの。攻撃に関してはなかなかシュートまで持ち込むことができない。
2ndセットの畠山、栗本、渡井、中田にチェンジ後、まずシュートを放ったのは北海道。
カウンターからのミドルシュートを撃つも、これは石黒がしっかりと守る。
フウガもまずは1本シュートを撃っておきたいところで、北村のロングパスを収めた岡村がすぐさま右サイドから左の田口に展開してシュート。
ゴール左へ外れるもピッチを大きく使ったプレーからシュートチャンスを作った。
フウガは岡村にボールが収まると攻撃が活性化。
5分には岡村が背負ってボールをキープしながら北村にパスを通すと北村はドリブルで駆け上がりループシュートを放った。
しかし、全体的な流れは北海道が握っており、6分には水上のシュートを石黒が面を作ってブロックすると7分、8分にもカウンターから抜け出されピンチを迎えるも、田口のゴール前への必死のカバーや再び石黒のセーブによって得点は許さない。
そこからしばらく膠着状態が続いたところで2ndセットに鬼塚が加わり出場。
12分には自陣でボールを奪った瞬間に相手GKが前にポジションをとっているところを見逃さずにロングシュート。
枠は捉えられなかったがゴールへの意欲的な姿勢を見せる。
15分、再び岡村へのピヴォ当てから始まったプレーの流れで最後は宮崎が左足ミドルシュートを放つもGK坂の正面で決めきることができなかった。
すると、16分に北海道のカウンターを受け1対3の数的不利な状況でシュートまで持ち込まれる。
ここは石黒がシュートのタイミングに合わせて飛び出したことで北海道・水上はシュートを左に外し、ピンチを免れた。
第1ピリオド残り1分を切ったところでも、室田にドリブル突破を許してGKとの1対1となりかけるが田口が警告覚悟のプロフェッショナルファールで守り切って第1ピリオドが終了。
互いにスコアレスの0-0で第2ピリオドを迎えることとなった。
第2ピリオドはGK石黒、FP栗本、鬼塚、北村、中田がスタート。
立ち上がりから高い位置でプレスをかけて得点チャンスをうかがう。
しかし、そのプレスをかいくぐった北海道に先制点を許す。
25分、北海道は水上がボールを持ち左サイドの室田へパス。
室田はマークの股下を通す折り返しをゴール前に入れると水上がファーに滑り込みながら合わせてゴール。
注意をしていた2選手によってゴールをこじ開けられてしまった。
早い時間で追いつきたいフウガではあるが、得点で勢いづいた北海道の攻撃を耐える時間が続く。
諸江のシュートをキャッチされてからのカウンターはシュートが右に外れる。
その直後にも左サイドに抜け出されるも、石黒が冷静に距離を詰めてシュートブロック。
27分には北海道・室田がピヴォ当てからの落としを強烈シュートもゴール左に外れ、難を逃れた。
フウガは第1ピリオド同様、岡村のボールキープから相手陣内へ押し込んでいくも決定的な場面を生むことができない。
それでも自分たちの時間帯が来ることを信じ、ピンチに対しても石黒や栗本がしっかりとケアし追加点を許さない。
29分、栗本が自陣からペナルティエリア左付近の中田にパスを通すと、中田はヒールで落として、そのボールを受けた北村が中央に運んでシュート。
相手に当たりゴール右へ外れるが、この攻撃をきっかけにフウガが攻め込む機会が増える。
同29分、石黒のクリアボールをうまく拾った鬼塚が右足ミドル。
枠を捉えたボールはゴール右上に飛ぶもGKセーブ。
1分後には、左サイドの縦突破から鬼塚が中に切り返してシュート。
これもGK坂の顔面ブロックに防がれてしまう。
続けて、ピヴォの位置でボールを受けた畠山の粘りから渡井がボールをさらってドリブルでPA内に侵入して折り返しもボールはカットされた。
怒涛の攻めから北海道ゴールへ迫るフウガ。
32分、この試合左サイドを制圧していた鬼塚が同サイドでのアイソレーションから巧みなボールタッチで相手をかわして突破。
ゴール前、北海道の選手の枚数は揃っていたが僅かなパスコースを見つけてトゥキックで栗本へボールを通す。
栗本は決してシュートが打ちやすい体勢ではなかったが、トラップする時間が無いことを把握しての左足ダイレクトシュートを撃つ。
このシュートが決まり、ついに同点に追いついた。
1-1となり、両チームともに勝利のためにはもう1点が必要となったことで試合はオープンな展開になっていく。
34分、北海道は先制点をあげた室田と水上のホットラインから再び室田の股抜きパス、そして水上のファー詰めシュートを放つも、ここは石黒が反応してシュートをストップ。
安定したセーブでチームを救う。
フウガは35分に宮崎が相手のパスミスをカットしてからの右足ミドルシュートを放つもGKセーブ。
その後も立て続けに、諸江の左サイドからのシュートやゴール前での混戦からの岡村、田口の連続シュートも北海道・坂を中心にブロックされ得点をあげられない。
試合時間が残り2分20秒のところで北海道はパワープレーを選択。
FPへの交代だけでなく、GKの坂をそのまま攻撃参加させるなど複数パターンでフウガゴールへ迫る。
フウガもマイボールにできたら果敢に攻めるが、栗本の左足シュートはGKのセーブに防がれた。
残り1分を切り、パワープレーからフリーでシュート撃たれるピンチもあったが石黒が脚を使っての好セーブで守り切って試合終了。
逆転弾を決めることはできなかったが北海道の攻撃に耐え、アウェイの地で勝ち点1を分け合った。
試合内容としては押し込まれる場面が多く、フウガの時間帯になった後もピンチを迎えながら戦う難しいゲーム展開であったため、勝ち点3が欲しいながらもしっかり勝ち点を拾えたことを荻窪監督も評価した。
次節は名古屋オーシャンズを倒し、現在3連勝と波に乗るY.S.C.C.横浜との対戦。
再びアウェイの地での対戦となるが、中断期間前のラスト1試合に勝利して良い気持ちで7月を締めくくれるよう、改めていい準備を行い横浜での戦いに挑む。